★~ストレスなき生活~★


   

ストレス・マネジメント






   ●過度のストレスは「過労死」の原因にも●

 ストレスは、人類共通の敵です。ストレスと悪戦苦闘しているのは、
 あなただけではありません。
 社長も課長もヒラ社員も、銀行員も大工さんも魚屋さんも先生も、
 おとなばかりでなく子供でさえも、
 現代社会に生きる人は誰もがストレスを感じています。

 お金や仕事や子育てや人間関係やらで、肩の荷がなかなか軽くなりません。
 
 「みんながそうなら怖くない、気にしない、気にしない」と
 気軽に考えることができればよいのですが、
 ストレスは骨折り損的な疲労の原因にもなりますし、
 過度のストレスは「過労死」さえも引き起こす、
 健康を損なう主要因になることも承知しておくべきです。

 ストレスは、生活の中で出会うさまざまなできごとに対する身体的
 あるいは情緒的な反応です。
 
 ですから、ストレスの原因が取り除かれれば・・・消えていきます。
 「お金が足りない、どうしよう」という不安やいらだちは、
 十分なお金を手にしたとたん、嘘のように解消されます。

 しかし、原因がわからないから、
 原因がわかっていたとしても簡単には取り除けないから、
 
 やっかいなのではないでしょうか?
 
 だとしたら、健康を維持増進するためには、原因を取り除く努力をしながらも、
 ストレスとうまくつきあうことが、実際には大切なこととなるでしょう。
 
 それが「ストレス・マネージメント」です。



  ●キーワードは、「リズムとバランス」●

ストレスとうまくつきあう法は、
「リズムのある生活とバランスのとれた生活を自分なりにデザインすること」と、
「ストレスを増殖させないこと」にあります。

忙しくてイライラ、悩みすぎて胃がチクチク、心配ごとでドキドキクラクラ……。

そんな時、生活のリズムをできるだけ整え、
ペースを崩さないよう心がけてみましょう。
 
やるべきことが山積した場合、ややもすると徹夜でなんとか間に合わせようとする
衝動にかられるのですが、
そうであればあるほど、急がず、マイペースを守りましょう。

気の遠くなるほどの仕事があっても、ことさら早く終えようとは考えず、
着実に今あるところをこなし、休みを入れて、また、続けます。

そして、疲れを感じたらさっさとやめてリラックスし、寝てしまいます。

徹夜をしたところで、昼間ぼーっとしていたのでは、かえって効率が悪く、
結果として新たなストレスの種を作ってしまいます。


リラックスの方法は、入浴、軽い飲酒、散歩のほか、
家族とのだんらんなど、ごく普通のことです。
 
忙しいからと食事を抜いたり、頭を使ったからと深酒したり、
睡眠が不十分だったりと生活のリズムを不規則にしては、
健康が保たれるはずはありません。
 
それにプラスして、ストレスによいとされるビタミンB群を主体とした
栄養補助の錠剤を摂ることもありでしょう。




 さて、次は、「バランス」です。
 
もちろん、バランスとはなにか?なんて、野暮なことは言いません。
「栄養バランス」「収支バランス」など、すでに頻繁に使われている言葉ですし、
その重要性も承知されているはずですから。

しかし、生活のバランスがとれているかどうか・・・
という点についてはいかがでしょうか。

インスタント食品が栄養バランスの面から
問題が多いと理解している人は多くいます。

でも、パチンコや低俗なテレビ、ポルノまがいの週刊誌、飲酒などに代表される
インスタント・リラクゼーションの習慣化が、
せっかくの自己実現の可能性を大きく阻害すると認識している人は、
どの程度いるでしょうか。



 こどものころ伝記で読んだシュバイツアー博士が、
 日本人の弟子(久留米大学の脇坂名誉教授)に贈った言葉が、
 NHK教育テレビで紹介されているのを見ました。


 「立派な医者になりたかったら、医学と違うもう一つのドリームを持ちなさい」と。


仕事は大事、しかし、仕事とはまったく関係なく楽しめるドリームを持ってこそ、
仕事も充実するという考えには100%同感です。

確かに、バリバリの財界人には多趣味の方が多いようです。
アサヒビール会長の樋口氏はオペラ通、
ソニーの大賀会長はジェット機を操縦するとお聞きします。
 
その方々に共通していることは、たまに一緒に飲みにいっても
仕事の愚痴や同僚・上司の悪口をほとんど言わないこと、
話題が豊富で楽しいことです。

彼らにはストレスがないのかと考えてしまいがちですが、そうではなく、
ストレス・マネージメントに長けているのだと思います。

つまりこうした人たちは、受け身的な、一時的、
刹那的なインスタントな方法でうさばらしするのではなく、
能動的、積極的な「自分流の遊び」をデザインすることで
仕事とは別の系の経験をし、その経験をこやしにストレスに柔軟に対応できる
強い自分を日ごろから作りあげているのだと思うのです。

化学肥料で育った稲に比べ、有機栽培の稲が
多少の干ばつや風雨にへこたれないのにそっくりです。


イギリスの思想家バートランド・ラッセルは1935年、
『怠惰への讃歌』(角川書店)で、
ひまを賢明に使う趣味の重要性を説き、
「機械ができない前と同じように目いっぱい働いているが、
そんな愚かなことはもう止めて、もっと賢くなろうよ」と提案しています。


●『アフルーエンザ affluenza』●


陰鬱な音楽とともに
入院病棟の一室のドアが開く。

待ちかねていた中年女性がたずねる。

「先生、検査結果が出たのでしょうか?」

「あなたは身体的にどこも悪いところはありません」

「でも、気分が落ち込み、動悸はするし、
のどに何かが、つかえたようで、……怖いのです」

「確かに病んでいます」

「先生、本当のことを言ってください」

「あなたは『アフルーエンザ』にかかってしまったのです」

「アフルーエンザ?」

「アフルーエンザは現代の伝染病です」

「治りますか?」

「たぶん……」

「薬を処方してください」

「残念ながら、それは薬で治すことができるような・・・」
                      
                 
「……?」

心理療法士は、
アフルーエンザは「もっとがんばらねばという気分に起因する過剰負担、借金、不安、焦燥感などの不幸せな状態」で、
「期待が過度にふくれ」
「購買熱が上昇し」
「広告が気になり」
「物質欲のとりこになる」などが兆候だと解説する。
そして、医者が顕微鏡をのぞいたところ、
キャッシュカードをすみかとした
病原菌らしき、槍を持ったアニメをみつけて・・・

びっくり仰天。(^^)¥






    シンプルに、ナチュラルに……


PBSの人気社会派キャスター、スコット・サイモンは、豊富さをあらわす「affluent」をインフルエンザの響きに似せた「アフルーエンザ」という造語で、
「満ち足りた時代の落とし穴」に対して警鐘しようとしたのでしょう。

確かにいつのまにか、私たちの生活はこみいってしまいました。テレビやビデオに慣れたと思ったらポケベルが登場し、携帯電話やインターネットと、
またたく間に情報戦争に巻き込まれています。

車を運転しながら電話をかけたら、通常の脳ならパニックになるのはあたりまえです。それでなくても手狭なわが国の住宅に、3台も4台もテレビが
必要なのでしょうか。
「電脳時代」などとくすぐられてコンピュータを買ったものの、実際に役立てている人はごくわずか。

What is "Affluenza"?  

Affluenzaは1998年、アメリカのPBSで放映された1時間番組。「materialism(モノ中心主義)とoverconsumption(行き過ぎた消費)が社会や環境にどれほど悪影響を及ぼすかについてあばく」ことがテーマ。
「より多く、より豊かに」と発展してきたアメリカにおいて、浪費とムダなモノの生産が増加し、人々の心もむしばんでいると指摘している。

PBSとは…
アメリカの公共テレビ局348局が運営している非営利メディア。コマーシャルを流さず、公益と教育に資する番組を提供しており、アメリカの99%の家庭で視聴が可能。また、インターネットなどのデジタル・メディアを活用した
情報提供も進めている。
PBSのWEBサイトでは、「Affluenza」の紹介だけでなく、affluenzaの歴史や診断法、治療法、そして、affluenza感染の予防法などについても紹介している。

もし、あなたが巧みな広告でついつい衝動買いしてしまい、不要な物で部屋が埋まりだしてきたら、それは深刻なアフルーエンザ感染のはじまりです。
必要な物や価値ある経験を吟味して、
シンプルにナチュラルに暮らすことが、
実はストレスを増殖させない有効なコツではないかと考えるこのごろです。
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